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パルデュール (航空機) : ウィキペディア日本語版
バルデュール (航空機)
シュド・エストバルデュール Baroudeur) は、フランスのシュド・エスト社で試作された戦闘機である。降着用の車輪を持たず、胴体に装備したソリが降着装置という変わった形態のジェット戦闘機であった。1953年に初飛行したが、結局不採用となった。
== 概要 ==
シュド・エスト社が1953年に開発した戦術戦闘機が、SE5000 バルデュールである。機体自体は42度の後退角を持つ主翼のジェット単発機で、エアインテイクは主翼の両側付け根に設置した当時としては平凡なものであった。しかし本機は、機体重量の軽減と製作コストの軽減、草原のような未舗装の飛行場からも容易に離着陸できることを狙って、降着用の車輪を装備しなかった。また、降着装置分の武装搭載量が増加できることも期待されていた。
離陸は専用の台車を使い、台車とともに滑走し離陸後台車を回収する方式をとった(第二次世界大戦時にドイツのMe163Ar234の初期型でとられた方式と同じであった)。この台車にはロケットエンジンが装備され、滑走時の加速を助けた。この装置のおかげで、750m程度の未舗装地からも離陸可能だった。着陸は胴体の引き込み式のソリと胴体尾部の安定板を兼ねたソリを使って行った。このソリは丈夫で軽い素材という理由でマグネシウム材が用いられた。
1953年の初飛行後、試作機2機、エンジンが強化された増加試作機(SE5003と呼ばれた)3機が製作されテストが行われた。飛行性能自体はそれ程悪くはなかったが、ソリを使った着陸は地面と機体との間隔が狭く、かなり操縦が難しいことが指摘された。また、離陸後の台車の回収に手間がかかるため、当初目的としていた草原等での運用には向いていなかった。シュド・エスト社では、生産型においては引き込み式の車輪を装備し、台車・ソリによる離着陸と車輪による離着陸が選択できるようにすることも予定していたが、二つのタイプの降着装置を有することは無駄が多いため計画のみで終わった。結局、運用方法がネックとなり、フランス空軍は本機の採用を見送ることになった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「バルデュール (航空機)」の詳細全文を読む



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